ちんポ

ちんこくんのポッドキャスト略してちんポ

吉田君物語 第五十七章 四部 中編(2/3)

我輩は吉田である。名前はまだない。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。汚れちまった悲しみに今日も小雪が降りかかる。吉田は東京に空がないと言う。本当の空が見たいと言う。子供相手の雑誌だけでなく駅売りの粗悪で卑猥な雑誌などに汚い裸の絵などを描いていました。そこで吉田は大きな声を出して「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸はおれのものだぞ。お前たちは一体誰にきいてのぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚きました。蟹の生臭いにおいと人いきれのする「糞壺」の中に線香のかおりが、香水か何かのように、ただよった。友が我より偉く見ゆる日よ、ある穏やかな日に大きな羊が前後不覚に寝ている彼は純粋な黒い羊である。